唯一無二の女性ラッパー・Awichが現代の大人たちに向けて、スタイリッシュでセクシーな新世代ハブ酒「HABUSH」をプロデュース
Text & Photo: Atsuko Tanaka
”Queen of Japanese Hip Hop“で知られる沖縄県出身のラッパー、Awich。彼女がブランドディレクターを務める、13種類のハーブをブレンドした新世代ハブ酒「HABUSH(ハブッシュ)」が、12月4日より公式サイトにて数量限定で販売される。発売に先がけ、メディア向けの発表会が行われた。
古来より先人から引き継いだ知恵を活かし、多くの豊かな文化が育まれてきた沖縄。美しい自然に恵まれ、国内外から多くの人が訪れる。その沖縄が誇る文化の中に、数百年の歴史を持つと言われる伝統的な薬膳酒のハブ酒がある。通常ハブ酒はハブを薬草などと一緒泡盛に漬け込み作られるが、そのハブは水だけで100日も生きるほどの生命力を持ち、豊富なアミノ酸が含まれ、滋養強壮にも良いとされる。
そうは言えど、独特で強烈なインパクトからハブ酒を敬遠する人も多いかと思う。そんなイメージを覆すよう、Awichは現代の大人たちに向けてスタイリッシュな「HABUSH」のプロデュースに挑んだ。
「沖縄には独自の文化や自然など世界に誇れるものがたくさんあり、沖縄に帰るたびに日本や世界の人たちに愛されているという実感があります。アーティスト活動を通して、全国のいろんな人に出会う機会が増えていく中、自分という存在を通して沖縄の文化や魅力をより多くの方々に伝えることができると思うようになりました。その第一歩として、私がこよなく愛するハブ酒をプロデュースして、沖縄の人が培ってきた生活の知恵をみんなと共有していきたい。そうすることで、沖縄の人たちが自分たちの文化に自信を持ち、成長していけるような一助になれば嬉しいです」と、このプロジェクトを始めたきっかけを教えてくれた。
また、自身がハブ酒を好む理由については、「ハブ酒には琉球の人のロマンが詰まっていると思います。猛毒を持つハブは、人や家畜を襲っては大きな被害を生活にもたらせていたけれど、その昔中国で造られていた蛇酒があると聞いて、ハブの生命力を逆手に取って自分たちの生命力に変えてしまおうと、変えた上で楽しくしていこうと、ネガティブをポジティブに変えていった。そんな強さやしたたかさがハブ酒に詰まっていると感じられて、好きなんです」と語る。
そして、「ハブ酒と聞くと、飲みにくい、臭そう、怖いとかいったイメージがあると思うけれど、ハブの臭みを消すよう丁寧に下処理をしたり、中国漢方の理論を参考に13種類のハーブを加えて、従来のハブ酒にはないスッキリとした風味とキレのある、辛口のスピリッツに仕上げることができました」と、HABUSHを作る上でのこだわりのポイントを話した。
ブランドの今後の展開としては、大きな4つの柱を掲げていると言う。「まずは、来月からバーやクラブで導入を開始して、ローンチ期に“HABUSHクラブツアー”をします。最近私は大きなところでのコンサートが多かったけれど、HABUSHと共にクラブを回ってみんなに良さを伝えていきたい。次に、いろんなシーンで活躍している人たちとのコラボを実現して、限定グッズをプロデュースしていきます。それから、女の子のグループ“HABUSH GIRLS”を結成して、この良さを伝えていく活動をしたり、沖縄で特別な体験ができる場所を作っていく予定です。詳細は随時公式SNSで発表していくので今後の展開に注目していてほしいです」。
ハブ酒にはロマンが詰まっていると言うAwichに、これまでハブ酒を通して経験したロマンチックな思い出を聞いてみた。「武道館でのコンサートのアフターパーティーをまさにここ(不眠遊戯ライオン)でやって、みんなと発売前のHABUSHのショットで乾杯したんです。何かを成し遂げた後に、沖縄のロマンを沖縄県外の人と共有したり、自分と今後の沖縄の成長を願うことができて、とても感慨深い気持ちになりました」と教えてくれた。
ちなみに沖縄では、お酒を飲んでいい気分になることを「いーあんべー(いい塩梅)」と言うのだそう。「HABUSHは、まさにそういう気分を味あわせてくれる。弱いお酒をたくさん飲んでお腹がいっぱいになるのが嫌で、HABUSHを作る前は甘くて強いドリンクをいつも頼んでいたけれど、HABUSHで(自分の理想のお酒を)実現することができました」。
ところで、先日は人気テレビ番組「マツコ会議」に出演して話題を呼んだAwichだが、その時のことをこう語る。「もともとマツコさんを好きで、本とかも読んでいたんです。マツコさんは、彼女の人生を通して型破りな人間たちを世に出して、認めてあげる活動をされていると思っていて、私も含めそうしてくれることに対して本当に偉大な方だと思いました。私が発する言葉の一つひとつを深く理解してくれて、自分の活動を再確認することができたし、お会いしたことでインスピレーションを得られたので、これからの活動に活かしていけると思います」。
最後に、今年1年を振り返って漢字一文字で表すとしたら?との質問には、「“超”ですかね。今年の頭に同じようなことを聞かれて、自分が今までできないと思っていたようないろんなことに挑戦して超えていく、そういう気持ちを常に持って、“超”を象徴できる年にしていきたいと思ってました。武道館もそうだし、こうしてメディアの方々とお会いする機会もあったりして、今までの自分の枠を超えられた実感はあります。これからも挑戦し続けて、みんなに勇気を与えられたらいいなと思ってます」と答えてくれた。今後のAwichのさらなる活躍に期待したい。
HABUSH
内容量:500ml/瓶
区分:スピリッツ
アルコール:35度
販売地域:全国(12月以降クラブ・バーを中心に展開、数量限定でEC販売)
EC販売開始日時:2022年12月4日(日)正午
希望小売価格:4,400円(税込)※送料別
HABUSH Website: