Winiche & Co. Warehouse

開店: 2013年8月10日

業種: セレクトショップ

地区: 東京下町

オーナーのモットー: いろんな意味で他にない店にする

Text & Photo: Atsuko Tanaka

「Winiche & Co. Warehouse」は、東京下町の住宅街にある倉庫をリノベーションしたオフィス兼ショップ。店内はオーナーのWINがアメリカから取り寄せたものや、友人達が手がけるブランドなどを中心にセレクトしたアイテムで溢れかえっている。

 WINは10代の頃からヒップホップやグラフィティなど、アメリカのカルチャーに興味を持ち、グラフィックやマーケティングプロモーション等の仕事を経て、2007年にファッションブランド「Winiche & Co.」をスタートした。その6年後に、Winiche & Co. Warehouseをオープン。

そんなWINのモノへのこだわりと愛、欲望がぎっしりと詰まったこの店、東京下町なのにニューヨーク感が満載で、絶対に何か面白いものが見つかるのではといつもワクワクした気分にさせてくれる。WINに、店のコンセプトやおすすめアイテムなどを聞いてみた。

―店をオープンしたきっかけについて教えてください。

都心に居るメリットをあまり感じなくなっていたタイミングで、オフィスを地元に移そうと思ってこの場所を借りたんですが、大きくてスペースが余ったので何かしたいと思い、セレクトショップを始めようと思いました。

 

―店のコンセプトは?

使っていて便利だったり、好きなカルチャーを含んでいたり、とにかく自分が欲しいと思ったものを集めています。

ー珍しいものから懐かしいものなど色々あって、随所にWINさんのこだわり が感じられます。

例えば、ネイティブアメリカンのズニ族が作ったアメリカのキャラクターのピンバッジや、自分や友達が興味ある情報を特集したZineとか、うちがReebokとミタスニーカーとトリプルネームで製作したDMX RUNも置いてます。店を始めた当初から、トレンドを意識してアイテムを選んでなくて、自分が本当に興味のあるものだったり、使いたいとか、欲しいと思うものを基準に選んでます。

―店自慢のアイテムはなんですか?

スロウチソックス。古い編み口とテンション(締めつけ感)のあるスポーツソックスをミックスした、今までになかったハイブリットなソックスです。

ーところで、このニューススタンドも、めっちゃいいですよね。NY感が満載。

そう、NYに行くとよく見かけるニューススタンドなんですが、アメリカ的で、物の凝縮や密集感がとても好きで、いつかのタイミングで作ってみたいとずっと思ってたんです。4年前に友人とLAに旅した時にその話をしたら、一緒に作ろうってなり、帰国後二人でDIYで作って。普通は入れないニューススタンドの中に入れたら楽しいと思って、中を探検できる作りにしました。

はい、本当に楽しいです!では、今までに店で起きた出来事で、一番面白かったことは?

特にこれといった出来事はないですが、ヨーロッパやアメリカなど、海外の人が僕のインスタグラムを見て興味を持ってくれて、足を運んでくれること自体が面白いと思うし、嬉しいです。

ー店付近のエリアはどんなところですか?

生地の問屋街で、繊維の町です。あとは、リサイクルを行う会社が集まってる気がします。

今度、初めてWINさんの店を訪ねてみようと思っているお客さんにメッセージをお願いします。

 不便な場所にあるので、気が向いてこっち方面に来ることがある時に来てもらうぐらいがちょうどいいかもしれません(笑)。

ー商売っ気があまりないんですね(笑)。

興味を強く抱いて行動した人が辿り着ける場所でいいかなと考えています。忙しく時が流れるより、独自の空気が流れてる方が自分に合ってると思うし、ここでやっている意味が伝わると思うので。この雰囲気や空気を好んでくれる仲間が集まって、今後はいろいろ展示やポップアップなんかもやっていきたいと思ってます。


Winiche & Co. Warehouse

Address: 東京都荒川区東日暮里 6-8-13 3F

Phone: 03-6321-1364

営業時間: 1PM-7PM (定休日: 水曜)

*外出している場合がありますので、来店の際は電話かメールにてご確認ください。

Website: http://winiche.com/

Instagram: @winiche