Labu Labi
開店:2011年
業種:古着/ヴィンテージ ショップ
エリア:チョウキット/クアラルンプール
オーナーのモットー:成功するまで、諦めずに自分のやるべきことを続ける
Text & Photo: Atsuko Tanaka / Special Thx: Eddy Lim
クアラルンプールのヒップホップヘッズたちから絶大な支持を受ける店、「Labu Labi」。オーナーのボブはマレーシアのペラ州で生まれ、クアラルンプールで近所の仲間たちと一緒に育った。ヒップホップとの出会いは16歳の時、初めて聞いたヒップホップの曲は、ウータン・クランの「C.R.E.A.M.」だった。とても興奮し、カセットテープを探しにすぐに街へ駆けつけた。
その後はヒップホップカルチャーへの興味が高まるにつれて、多くの時間をライブに行くことに費やすようになる。当時マレーシアのヒップホップシーンで多大な影響力を放っていたグループToo Phat(トゥー・ファット)のJoe Flizzow(ジョー・フリゾウ)やのMalique(マリク)の大ファンになり、彼らの音楽を大いに楽しんだ。高校卒業後、彼は夜の市場で食品を販売する仕事に就き、のちにヒップホップの洋服屋で働くようになる。
-Labu Labiを始めたきっかけを教えてください。
僕は以前洋服屋で働いていて、新作のプロモーションや販売促進を担当していたんだ。その頃から、いつか自分の店を開いて、ヒップホップの服やアクセサリーを売りたいと思っていた。ストリートウェアや洋服屋の経営についての学んで、お金を貯めた後、空き物件を探して、クランという街で販売する服を探し始めた。
-店のコンセプトは何ですか?
ヒップホップだね!
-Labu Labiという店名の由来は?
60年代のコメディー映画で、僕の大好きな映画監督、P. Ramleeの作品「Nasib Si Labu Labi 」から取ったんだ。
-店で一番人気のアイテムは何ですか?
僕の店は、2000年代に人気だったFUBUやPhat Farm、Cross Colours、Rocawear、Karl Kaniなどのブランドの服や、アメリカンフットボールやホッケーのジャージを扱っていることで知られている。ご存知のとおり、これらは当時ヒップホップアーティストの間で人気のファッションアイテムだったけど、今は手に入れるのが難しい。
- お店を続けていく上で、一番良いところと難しいところは何ですか?
最も良い点は、忠実なお客さんからがいることだね。最も難しい点は、状態の良いヴィンテージの服を見つけること。
- ちなみにクアラルンプール内にもう一軒お店があるんですよね?
うん、去年セタパックというエリアに2番目のお店をオープンしたんだ。そこでは主に“Labulabi Merch”という自分のブランドのアイテムを置いてるよ。
- これまでお店で起こった最も思い出に残るイベントは何ですか?
このお店のオープンイベントで、B-boyバトルとラップバトルを企画したんだ。ZynakalやLawalah Familia、Benzoolooとか、有名なアンダーグラウンドアーティストが参加してくれて、たくさんの客が観にきてくれた。 B-BOYバトルではLEGOSAMが優勝して、ラップバトルではLawalah FamiliaのRushが優勝したよ。
- いいですね!ところで、この辺りでは観光客をあまり見かけませんが、どんな感じですか?
この辺りは地元の人が多くて、うちのような個人経営のお店がたくさんある。近所の人たちはとても協力的で、僕にこれからも頑張れと励ましてくれる。
- 最後に、今後Labu Labiに行ってみようと考えている人たちにメッセージをお願いします。
クアラルンプールに来る際は、ぜひうちのお店に遊びに来て欲しい。なかなか手に入らないクールなものが見つかるよ。
Labu Labi
Address: Lorong Haji Hussein 1, Chow Kit, 50300 KL
Business Hours: 4PM-MIDNIGHT
Instagram: @labulabipremium